沖縄の歴史と自然に触れよう
2つの世界遺産を見に行こう
2021年に二つ目の世界遺産が登録された沖縄。未来に残したい自然や文化の素晴らしさを自分の目で見に行きませんか？沖縄島北部の美しく豊かな自然「やんばる」と、首里城跡など琉球王国の歴史や文化に触れる沖縄世界遺産ツアー！世界遺産に好アクセスなおすすめホテルも掲載中！
1972年に採択された「世界遺産条約」に基づき、ユネスコの「世界遺産一覧表リスト」に記載・登録された遺産のこと。
国や民族を超えて人類が共有し、次の世代へ受け継いでいくべき価値がある遺産を対象としています。
世界遺産は「世界で唯一の価値がある」と認められたもので、自然遺産、文化遺産、複合遺産の3種類があります。
2023年6月時点で日本国内で登録されている世界遺産は全部で25件あり、「世界文化遺産」が20件、「世界自然遺産」が5件あります。
沖縄県では、「琉球王国のグスク及び関連遺産群（2000年）」と「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島（2021年）」の2つの世界遺産が登録されています。
かつて沖縄は、14世紀後半から18世紀末の間の約450年間「琉球王国」と呼ばれ、中国、韓国、東南アジアと日本の中間貿易により栄え、日本でも中国でもない国際色豊かな琉球王国独自の文化を築いてきました。
当時の「琉球王国」の象徴である城（ぐすく）や名勝など沖縄本島にある9つの文化遺産群が、未来に残すべき遺産として、西暦2000年に世界文化遺産として登録されました。
① 今帰仁城跡（なきじんじょうあと）
② 座喜味城跡（ざきみじょうあと）
③ 勝連城跡（かつれんじょうあと）
④ 中城城跡（なかぐすくじょうあと）
⑤ 首里城跡（しゅりじょうあと）
⑥ 園比屋武御嶽石門（そのひゃんうたきいしもん）
⑦ 玉陵（たまうどぅん）
⑧ 識名園（しきなえん）
⑨ 斎場御嶽 （せーふぁうたき）
西暦2021年に世界自然遺産に登録された沖縄・奄美大島など琉球列島の島々は、約1,200万年前には大陸と繋がっていたとされ、長い年月をかけ現在の小島嶼群となりました。
この琉球列島に生息・生育していた動植物は島に隔離されたまま独自の進化を遂げ、沖縄本島北部にはヤンバルクイナ、西表島にはイリオモテヤマネコ、奄美大島と徳之島のアマミノクロウサギを始めとする極めて貴重で多様な生物が生息・生育していることから、「国際的にも希少な固有種に代表される生物保全上重要な地域である」と高く評価され、世界自然遺産に登録されました。
登録区域の総面積は4万2698ヘクタールで、地域別に、沖縄島北部7721ヘクタール、西表島2万822ヘクタール、奄美大島1万1640ヘクタール、徳之島2515ヘクタールとなります。
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琉球王国に統一される前、沖縄本島の北部を治めていた北山王が住んでいた城。15世紀に尚巴志（しょうはし）によって琉球王国に統一された後、役人の居城や拝所として大切に残されていました。美しい曲線を描く1,500mもの城壁は圧巻です。
1420年頃（諸説あり）築城の名手といわれた護佐丸によって建てられた城。要塞として建てられたため、堅牢さも感じるが、なだらかな曲線を描く城壁や、アーチ状の石門が美しい。 城壁の上からは中頭地方や周辺の島々まで見渡すことができる。沖縄ならではの美しい風景が楽しめます。
12世紀から13世紀頃に建てられたといわれる城、海外貿易によって力を付けた阿麻和利（あまわり）の居城として知られています。丘陵上に築かれた城で自然の傾斜を活かして階段状になっている。一番高い場所に位置する一の曲輪からは金武湾から中城城跡まで一望できる。
14世紀後半に建てられたとされる城。勝連城主の阿麻和利の勢力を牽制するために、護佐丸が移り住んで増築したとされる城。連郭式と呼ばれる郭が複数連なった山城で、グスクの中で最も遺構が残っている。美しいアーチ門や3種類の石積みなど歴史を感じることができる。
首里城跡は、琉球王国の政治の中心地であった場所で、沖縄・那覇観光の定番スポットでもある「首里城公園」として整備されています。 2019年の火災で本殿など多くの建物が消失しましたが、世界遺産として登録されている首里城跡の遺構は残っております。現在は復興展示室がオープンしており、獅子瓦や小龍柱、石獅子などが展示されています。
※写真は2019年以前の物
首里城内にあり、聖地である森「園比屋武御嶽」に祀られている神様に祈りを捧げるための拝礼場所として築かれた石門。琉球王国の王が各地を巡航する旅の前に安全を祈願していました。
第3代尚真王が父、尚円王を葬るために建築た築かれ、以降琉球王国第二尚氏王統の歴代国王が葬られた陵墓です。
1799年に琉球王国国王一家の別邸として造られた広大な庭園。首里城の南にあることから南苑とも呼ばれていました。池の周りを歩きながら四季を楽しむことができる廻遊式庭園ですが、中国の様式と沖縄独自の植物や建物などが並び、ここでしか見ることが出来ない美しさがあります。
琉球王国の中で最も重要な聖域とされ格式の高い聖地です。琉球誕生の神話に登場する創造神アマミキヨが作ったとされ、大切に守られてきた祈りの場です。訪れる際にはマナーを守り、神聖な場所にふさわしい気持ちで訪問しましょう。
沖縄ならではの進化を遂げた動植物が生息する「やんばる」の森。「与那覇岳」や「比地大滝」、「やんばる学びの森」など壮大な自然に包まれてみませんか。ヤンバルクイナやケナガネズミ、ノグチゲラなど貴重な生物にも会えるかも。
西表島は、島の大半に亜熱帯の森が広がる自然豊かな島。日本最大のマングローブ林や、沖縄県内最大の落差を誇るピナイサーラの滝など手つかずの大自然が残っています。独自の生態系を持ち、イリオモテヤマネコやカンムリワシといった絶滅危惧種や、サキシマスオウノキなど貴重な植物など豊かな自然を今に伝えています。
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